さて。
今回は、拙者が新卒で入社した
会社で感じた事。
ストライキ編です。
ITバブル期の状況
拙者が新卒の頃は、
ちょうど、インターネットが普及。
今、思い返せばITバブル
真っ只中だったと思います。
毎日、職場の電話が
ジャンジャン鳴り、
日中は、ほぼ、
電話番に明け暮れました。
そのため、
定時後にしか、
自分の仕事が始められない
状況でした。
似たような状況の若者は
多かったと思う。
全体として、
「好景気で忙しい」と
言える状況でした。
しかし、この時にも
不況の波が水面下で押し寄せて
いたのです。
入社後、数年で、
景気低迷。
このころから、
いわゆるベアゼロが定着
し始めたように思います。
組合から提示されたストライキの内容は?
そして、
「ストライキの準備をせよ!」的な
組合からのメールが、
春闘の時期には届くようになります。
ストライキの内容はというと、
組合からストライキの指示が
あったその日は
出社しない。
次の日から毎日、
労働条件の折り合いがつくまで、
定時出社、
残業は拒否して
定時帰りする
というものでした。
ストライキの初日の出社拒否は
ともかく、
次の日以降は
毎日出社し、
定時間内はフルに働く
というのは、
どういうことか。
全員の
猛烈な残業で
業務が成り立っていたあの頃。
上記のような内容のストライキでも、
確かに
会社にはダメージだったかも
知れません。
しかし、
それでは、単に、
「真面目に働いている」
のであり、
ストライキとはいえないのでは
ないか。
景気低迷後の状況
時は下って、
景気はさらに低迷。
自身は少し昇進して、
裁量労働が
適用されるようになっていました。
基本的に
いわゆる残業手当がなくなり、
残業時間に関わらず、
いわゆる裁量労働手当が
支給されます。
そのため、拙者は、
残業時間は常にマイナスに
なっていました。
(定時後出社、定時帰りなどで)
それは極端な例としても
全体的にみて
猛烈に残業する人は減っていた
ように思う。
そして、ある年、
また「ストライキの準備せよ」
メールを受け取ったのである。
ストライキの内容は、
以前と同じ。
「ストライキが起きたら、
ワシャ労働時間が増えちゃうよ。」
拙者は呟いた。
社員が納得できるような
労働条件になるまで
出社拒否するべきじゃないのか。
組合と個人のマインド
ストライキにより
出社拒否した日は、
給料は出ない。
組合員の生活を守るため
出社拒否を続けることは
できない。
といった意味合いも
あるとは思う。
しかし、
それ以上に、
組合の方針の根底には、
「会社が潰れたら元も子もない。」
というマインドがあるように思う。
一方、拙者は、
社員に不当な扱いをする会社は
潰れて当然だし、
「会社が潰れてもオレはやっていける」
的な自信が(多少)ある。
会社員であっても、
今は、そういうマインドの人
の方が多いのではないか。
会社が個人に対して、
圧倒的に強い時代は長く続いている。
しかし、
少しずつ、
その土台は崩れ、
ある日突然、
そんな時代は終わるのではないか。
拙者はそう思うのである。
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