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仲森智博さんのブログに感銘!点を描く男を目指す

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ある冬の日のことである。
カミさんと炬燵に
あたっていると、突然、
「そんなことで大丈夫なの?」
とカミさんが言い出した。
「ハテ?何の事?」
と聞き返すと、
ワシの勤務時間の事らしい。



当時の勤務時間は常にマイナス

当時ワシは、
1社目の会社で10年以上勤務、
いわゆる中堅どころ
となっていた。
俗にいう「裁量労働制」が適用され、
深夜残業や休日出勤を除けば、
残業代は出ない。
その代わり、
月額で一定の裁量労働手当
(社内の呼び方は違うけどね。)
が出る。
フレックスタイムとの大きな違いは、
月の残業時間によって
給料が変わらないことだ。
(深夜残業や休出の場合は別。)
ヘーシロー。は、
10時頃出社して、
17時頃帰宅する
ことが多かった。
そのため、
残業時間は常にマイナスだが、
月給は、
何十時間も残業
している人と変わらなかった。
カミさんは、
それを心配しているらしい。
「ちゃんと仕事しているの?」
と言いたいようだった。

その実態は?

「大丈夫。」とワシは、
胸を張って回答した。
ここで、
「俺は他のヤツとは効率が違う!」
みたいなことを言い出す
ようでは、
ヘボである。

ヘーシロー。は、
昔読んだ
仲森智博さんのブログ「思索の副作用」
コスト主義の耐えられない軽さ
の例を出して説明した。

「お皿に絵を描く人がいてね・・・」
とワシは話しだした。
外国人の価値観では、
お皿に書いてある絵の量が多いほど、
その量の分だけお皿の値段が高くなる。
しかしである。
日本画の場合は、事情が異なる。
白いお皿を背景として、
背景も含め、
全体のバランスで絵が成り立って
いるのだ。
そのため、ある名人は、
白いお皿に点をいくつか描くだけ。
絵の「量」としては、
著しく少ない!
しかし、
お皿の背景とのバランスで、
市場価値の高い絵が成り立つのだ。
その値段はなんと、
一皿、ウン百万。
点を描く時間は、約15秒。
それを見た知人は、
思わず言った。
「何百万円のものにかける時間が15秒というのはあんまりじゃないか」
名人の答えは、
「15秒+60年だと考えていただきたい。」

ワシの仕事もそれと一緒。
他のヤツは、
思いつきで仕事をするから、
一日8時間会社にいても、
本当に8時間分しか仕事をしない。
一方、ワシは、
数十年の知恵の蓄積を凝縮した
アウトプットをする。
一日の労働時間など問題ではない。
まして、
他人との比較などナンセンス。
とワシは胸を張った。

カミさんは、
呆れた様子だったが、
意味は理解したようで、
それ以上何も言わなかった。

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ABOUT ME
ヘーシロー。
地方大卒。エンジニア歴20年近いオジ。
最初の職場はブラック。
長年の忍耐を経て、
ブラック脱出を決意。
就職先の影も形もない状況で浪人する。
ブラック脱出後、メーカーや商社で、
自身の英語と技術知識に自信を持つ。
リスクをとっても
ブラックからは脱出すべきと確信。
リスクをとる個人が増えることを願い、
技術記事やキャリア形成、
英語について、
思うところを発信する。
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