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テブナン終端の目的と等価回路について分かりやすく解説!

テブナン終端_例
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今回は、
テブナン終端について。

PCB設計をするエンジニアは、
よく使う「テブナン終端」。
引き継いだ設計図やネットリスト
に何気なく載っていることがありますね。
このテブナン終端の原理を
理解していますか?

テブナン終端の目的

テブナン終端の目的は、
抵抗を介して、例えばVDD/2などの
電圧源へ伝送路を終端すること
である。
しかし、なかなか都合のよいVDD/2
といった電源はないし、
レギュレータを搭載すると
いわゆるBOMのコストが上がる。
(そのほかにも弊害アリ)
そこで、登場するのが
テブナン終端なのである。

テブナン終端のテブナンの等価回路

テブナン終端だけに、
テブナンの等価回路で
検証してみましょう。
図1が、通常よく使われる
テブナン終端で、
伝送路の終端側に接続します。

テブナン終端_例

図1のVDD電源も
ちゃんと表記すると、
図2のようになりますね。

端子Aのところに、
伝送路を接続するので、
端子A-GND間の等価回路は、
どうなるか。
端子Aに出力されている電圧は、
VDD/2ですね。

図2の電圧源を短絡して、
端子AからGNDへのインピーダンスは、
100Ωが並列に接続されている
ので、50Ωですね。(図3)
つまり、
図1(伝送路除く)の等価回路は、図4になります。

テブナン終端_説明図

図1のテブナン終端は、
伝送路の終端での反射を
抑えつつ、
VDD/2の電圧に終端する回路
になっていますね。
(伝送路の特性インピーダンスは、
通常50Ω)

スゴいコラムをみつけてしまった!

ここまで書いて、
「オレの言っていること、
間違ってないかな」
と、ネット検索していると、
スゴいコラムを見つけてしまった。
拙者も若い頃お世話になった
「ボード設計者のための分布定数回路のすべて」
の著者のコラムです。

世の中にはスゴイ人がいる
もんですね。
あまり紹介したくないけど、
下記に紹介します。

「碓井有三のスペシャリストコラム」にあるテブナン終端の解説

ABOUT ME
ヘーシロー。
地方大卒。エンジニア歴20年近いオジ。
最初の職場はブラック。
長年の忍耐を経て、
ブラック脱出を決意。
就職先の影も形もない状況で浪人する。
ブラック脱出後、メーカーや商社で、
自身の英語と技術知識に自信を持つ。
リスクをとっても
ブラックからは脱出すべきと確信。
リスクをとる個人が増えることを願い、
技術記事やキャリア形成、
英語について、
思うところを発信する。
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