7月の某日、ヘーシロー。一行は、京都駅のホームに舞い降り、「八条口」を探していた。
「一行」と言ったのは、家族そろっての結婚式参列のため、京都を訪れたのである。
結婚式に家族揃って出席したのは、何年ぶりであろうか。
京都駅に向かう列車では、列車のシートを回転させ、向かい合わせにして、窓にペットボトルを置いた。
子供のころ以来のことである。
京都駅に慣れないヘーシロー。一行は、列車の中で、駅の構内地図をスマホで事前確認しようと思っていたのであるが、話に花が咲き、あっという間に時が過ぎた。
京都駅の構内がよく分からないまま、京都駅に着いたのである。
さて、京都駅に着いたは良いが、「八条口」がどこか分からない。
手元の地図には、「八条口」から目的地へのアクセスが描かれている。
「八条口」は、「八条東口」や「新幹線八条口」らの総称
駅でスマホで検索したが、京都駅には、「八条東口」や「新幹線八条口」という出口はあるが、八条口という出口はない。
ヘーシロー。一行は、とりあえず、「八条東口」から改札を出た。
改札から外に向かって右に曲がり、商店が並ぶ通りを抜けると、「新幹線八条口」がある。
(そこからさらに真っすぐの方向に「八条西口」というのもあるらしい。)
後から分かったところによると、「八条口」というのは、「八条東口」や、「新幹線八条口」、「八条西口」らの総称のようである。
また、烏丸口というのは、京都タワーのある方の「地下中央口」、「地下東口」、「中央口」らの総称らしい。
参考にさせていただいたサイト:
https://www.kyotojapantravelmap.jp/kyotostation-stationyard/
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q10113378645?__ysp=5Lqs6YO96aeFIOWFq%2BadoeWPoyDjgajjga8%3D
新幹線八条口付近から外に出て、目的地へ向かった。
心洗われる結婚式
会場では、懐かしい顔が揃っていた。
子供のころ、一緒に遊んだ面々は、子供を連れた「大人」となっていた。
普段は顔を合わせない親戚に、話すことがあるんだろうかと心配していたのであるが、それは杞憂であった。子供のころから面白いオッチャンがいたが、相変わらずの様子で嬉しい。
赤ちゃんの頃しか知らない親戚も大人になり、拙者のような者を立ててくれる心優しい青年となっていた。
いよいよ結婚式が始まる。
新郎の青年は、小さい頃かわいかった。そして、拙者によく懐いてくれた。
そこから、数十年の時が過ぎた。
その数十年の時間を、披露宴のスピーチやプロフィールから、垣間見た。
やはり知らなかったことも多い。
大学を出てから、フラフラしているのではないかと心配していたのであるが、なかなかどうして、拙者などより、よほどしっかりしているのではないかと、自己反省するほどであった。
良い式だった。本当にそう思う。
祭りのあと
結婚式・披露宴のあとは、一同、お互いに別れを惜しんで、それぞれの帰途についた。
ヘーシロー。一行も、京都駅から帰りの列車に乗って帰宅。
さすがに疲れて、列車では爆睡であった。
祭りのあとは、一抹の寂しさを感じながらも、日常に戻る。
結婚式って、やる側は大変だけど、いいものだなー。