徒然なるままに。
拙者は高校時代、
「世界史」に
興味を持ちながらも、
内容をなかなか理解
できませんでした。
世界史はなぜ分かりにくいか
「世界史」といっても、
すべての地域のあらゆる民族の
歴史を全部覚える
などということは
不可能です。
では、
どこの地域(あるいは民族)の
いつの時代の歴史を
どの程度、
知れば良いのか、
それが分からず、
途方にくれました。
(なんとなく、
エジプトやメソポタミア文明の話と、
ヨーロッパの話の比重が
大きいなぁ
くらいの認識はありましたが・・・。)
さらに、
出てくる用語の
ひとつひとつに
馴染みが無い!
「セム語族」、「ハム語族」等々。
それまで聞いたこともない
用語に戸惑いました。
一つ一つの言葉に
馴染みがなく、
さらに
全体像がつかみにくい。
これが、
「世界史」を分かりにくく
している要因だと思います。
旧約聖書を知れば世界史が頭に入りやすい
一方で、
世界史が得意な人、
スラスラ頭に入る人
もいます。
これは、如何なる要因で
そうなるのでしょうか。
拙者は最近、
旧約聖書を知り、
「これだ!」と感じました。
ノアの箱舟
ノアの箱舟の話は、
旧約聖書に出てきます。
これは、
メソポタミア文明があった地域
での大洪水がモデル
と言われています。
「ノアの箱舟とおぼしき遺物が
発掘調査でみつかった!」
といった話は枚挙にいとまが
ないそうである。
西洋人は概して
中東に関心が深く、
キリスト教文化圏で育った学者に
とって、
メソポタミア文明は、
大いなるロマンである。
ところで、
ノアは、
アダムとエバの子セトの
子孫である。
ノアの三人の子は、
セム、ハム、ヤフェト
である。
ん?どこかで聞いたぞ。
バベルの塔
そして、
ハムの子孫二ムロドの発案で
建設されたといわれる
バベルの塔。
天まで届くような高い塔の
建設が神の怒りを買い、
それまでひとつだった
人類の言語が分断され、
人々は互いに意思疎通が
図れず、
塔の建設が続行できず、
さらに各地へ分散した
のである。
こういった話を聞いて
育った人たちは、
〇〇地域に住む~語族
といった表現が頭に入りやすい。
そして、
世界の大多数を占める
キリスト教徒
イスラム教徒にとって
エジプトやメソポタミアの話は
関心が深いのである。
歴史はサイエンスでもある
拙者の持論であるが、
歴史はサイエンスである。
歴史とは、
今の世の中のあり様の
原因となった出来事の集積
である。
アメリカ人はなぜ、
中東まで行って
戦争をするのか。
世界史の教科書に
書いてあるわけではない。
しかし、
「世界史」で取り上げられている
出来事が、
なぜ「歴史」として選ばれているか。
そこに思いを馳せると
見えてくるのである。
古代イスラエル人と日本の天皇
今のあり様を説明する話
として面白いのが、
日本の天皇はユダヤ人だった説
である。
モーセに率いられた
イスラエル人は、
エジプトを脱出。
モーセの次の代の
指導者ヨシュアのもと、
約束の地カナンを征服。
さらに時代は下って
イスラエル王国を建国した。
イスラエル王国は
やがて分裂し
北王国と
南王国に
分かれた。
南王国が滅ぼされた際の
ユダヤ人の試練
「バビロン捕囚」は、
「世界史」で有名である。
しかし、
それに先立って
北王国が滅ぼされた際、
そこにいたイスラエル人も
その地を追われた。
そして「東に消えた」
という伝承はあるが、
行く先は不明なのである。
それが、遠く東、
「日本」であり、しかも
天皇になったという話である。
この話の真偽は分からない。
しかし、
日本人にとってもロマンのある
話ではないか。
このように考えると
日本人にとっても
「世界史」は馴染みが出てくる
と思うのである。