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不具合でイライラしない!「初期故障」の考え方を不動産にも適用する

バスタブカーブ
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ヘーシロー。は、
一度家を買い替えた
経験があります。
つまり二度、
家を購入した経験
があることになります。



新築の家でも不具合が多い

その家は、
どちらも新築だったが、
どちらの家でも
住みはじめは、
色々な不具合に
悩まされました。
オプションのエアコン
の排気口の音や、
食洗機の不具合等々である。
「なぜ、
新築の家でこれほど
不具合に遭遇するのか。」

とても悲しい思いを
したのをよく覚えている。

バスタブカーブ

しかし今、
思い返すとそれは、
「初期故障」だと思う。
下の図は、
冒頭の図と同じである。
横軸が時間。
製品の出来上がり時点が、
横軸の0である。
縦軸は不良率。
つまり、
いわゆるバスタブカーブ
である。

バスタブカーブバスタブカーブ

最初に初期故障が現れてから、
安定して不良率が低い状態
(以下、偶発故障期間と呼ぶ)
になり、
それから一定期間、
その状態が続き、
その後、製品寿命により、
不良率が上がるのである。
初期故障期間は、
製品により異なるが、
数ヶ月から1年くらい
のイメージだと思う。

つまり、理論上は、
製品の出来上がりから、
一年くらいは、
比較的高い確率で、
不具合が起きるのである。

そのため、製造業者が、
製品の出来上がりから、
数年待って出荷すれば、
お客様のところでは、
初期故障は起きない
のであるが、
これは、非現実的である。

製造業者としては、
出荷前に数年も待つような
ことはしたくない。
(在庫が増えるし、
管理コストも掛かる。)

初期故障に対する製造業者の対応

加速試験という方法

では、どうするか。
例えば電子部品。

出荷の前に「加速試験」
をするという手法がある。

「加速試験」というのは、
実際にその製品が使われる
環境より、悪条件
(例えば、高温、高電圧)
で劣化を加速する。

数十秒で1年分くらいの
イメージであろうか。
比較的短い
時間で、製品が
偶発故障期間に
入る。

加速試験後、
出荷することにより、
初期故障による不良品を
取り除いてから出荷する
のである。
(出荷された製品には、
初期不良は起こらず、
寿命まで、
偶発的な故障のみ起こる。)

そのため、
電子部品を買う顧客は、
私が家を買った時のように、
初期故障で悲しい思いを
しないで済む(はず)。

しかし、
加速試験の欠点は、
ある程度劣化を進行させて
から出荷するため、
出荷の寿命が
その分縮むことである。
電子部品には、
何十年もの活躍を期待する
人はあまりいないため、
それでも良い。

無償保証期間という方法

それでは、長期間(何十年単位)
で活躍して欲しい製品は
どうか。

例えば、不動産。
家の場合は、
それこそ、100年もって
欲しいわけである。

そのため、
販売前に意図的に劣化を
加速させるわけにいかない。
買った家の寿命は、
少しでも長い方が良い。

なので、初期故障については、
販売後、
一定の無償保証期間を設けて、
無料で初期故障に対処する
のである。

これはこれで合理的である。

消費者の心構え

家の初期故障は、
まあまあ高い確率で起きる。
バスタブカーブの理論上、
そういうものだ。
そのための無償保証期間。

それに当時気づけば、
家の初期故障で
あんなにイライラ
しないで済んだかも
しれないなぁと思う。

本記事が、
これから家を買う読者、
製造業に関わる読者の
役に少しでも立てば幸いである。

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ABOUT ME
ヘーシロー。
地方大卒。エンジニア歴20年近いオジ。
最初の職場はブラック。
長年の忍耐を経て、
ブラック脱出を決意。
就職先の影も形もない状況で浪人する。
ブラック脱出後、メーカーや商社で、
自身の英語と技術知識に自信を持つ。
リスクをとっても
ブラックからは脱出すべきと確信。
リスクをとる個人が増えることを願い、
技術記事やキャリア形成、
英語について、
思うところを発信する。
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