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【哲学】お金とは何か。人はなぜお金持ちになりたいのか。

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今回は、
ヘーシロー。が考える
お金について。

まず最初に
お金とは何か。

お金とは何か

お金は資源配分の株券

拙者の答えは、
「資源配分の株券」
である。

株式会社の配当は、
一株当たり〇〇円で
配当される。
これは、
その会社の配当は、
株主たちに
保有する株式数の比で
配分されることを示す。

「お金」もこれに似ていて、
世の中の富が
保有するお金の比で、
人々に配分される
と思うのである。

簡単なモデルを想定して
説明しよう。

簡単なモデルで検証してみる

世の中に
石油が100リットルあった
としよう。
そこに、
99万円持っているAさんと
1万円持っているBさんの
二人がいたとする。
そして、
Aさん、Bさんとも、
持ち金をすべて投入しても
石油が欲しいとする。

石油の値段が、
1リットルあたり100円であれば、
Bさんの持ち金でも。
100リットル買える。
AさんとBさんで、50リットルずつ買う
ことも出来る。

一方、
石油を売る側の立場から
すると、
石油を買うために投入される
お金の総額が100万円であり、
100リットルの石油で、
それをすべて手に入れようとすれば、
1万円/ℓ以上の値段にしなければ
ならない。
そのため、
石油の値段は、1万円/ℓ以上となる。

1万円/ℓの場合、
Bさんは、石油を
1リットルしか買えないが、
Aさんは、
99リットル買える。
1リットル: 2万円であったら、
どうだろう。
Bさん: 0.5リットル
Aさん: 49.5リットル
である。

持っているお金の額に比例して資源分配の権利を得る

つまり、
AさんとBさんの石油を買える比率は、
99:1
である。
持ち金の比率と同じ。

結果として、
持っているお金の額に比例して資源配分の権利を得る
(この場合、石油)
のである。

人はなぜ、お金持ちになりたいのか。

テクノロジーの発達により、
便利なモノや面白いモノが
日々、発明されている。
そして、時と共に安価になる。

現代人は、昔に比べて
皆、豊かなはずである。

しかし、現代でも、
人は出来ることなら、
お金持ちになりたいと思う。
拙者もその一人である。

なぜか。

電車の例で考えてみる

例えば、山手線の電車。
電車というのは、
昔の人から見れば、
とても革新的な夢の
乗り物である。
昔読んだビートたけしの本では、
著者の少年時代、
参考書を買いに行くときだけ、
母親が電車に載せてくれ、
山手線に乗るときは、
とてもウキウキして嬉しかった
というのだ。
しかしである。
現在、山手線に乗ることで
喜ぶ人がいるだろうか。
むしろ、多くの人々にとって、
山手線は、拷問ではないだろうか。

なぜか。
昔は、電車に乗ること自体が、
なかなかできなかった。
電車に乗ることができるのは、
お金持ちか、庶民が奮発したとき
のみだったのである。

しかし、今の山手線の切符は
安い。誰でも乗れる。
そのため、乗客が増えに増え、
電車内は、乗客でごった返し、
拷問になってしまったのである。

現代は、
昔に比べれば、
みんながお金持ちである。
山手線の運賃は、
相対的にとても安くなった。

しかし、
誰でも山手線に乗れるようになった
ことで、
皆が幸せになったかというと
そうではない。
山手線は拷問になってしまった。

快適な思いがしたければ、
電車より車。
相対的にお金持ちにならなくては
ならない。

飛行機の例で考えてみる

飛行機も、
昔の人からすれば、
夢の乗り物であろう。
しかし、今は、
まあまあ誰でも乗ることができる。
その飛行機も、
エコノミーとファーストクラスでは、
快適さに歴然とした差がある。
エコノミーでの移動はつらい。
国内線では、
フライト中の1時間程度耐えれば良いが、
国際線では、
搭乗前から大きな差がある。
エコノミーの長い列に並ぶのは
甚だつらく、時間も惜しい。
そして、フライト時間は長い。
フライト時間が長くなると、
ファーストクラスとの扱いの
違いが辛くなってくる。
海外出張の度に
「金持ちになってやる。」
と思う。(実現できていない。)

持っているお金は他人と比べて多いか少ないかが重要。金額そのものに意味はない。

さて、
これらの事が示すのは、
みんながお金持ちになっても、
その中で、
よりお金を持つ者しか、
快適な思いはできない
ということである。

仕事とお金

拙者の考えでは、
所得の比は、
資源配分の比あるいは、
富の分配の比と等価である。

今の(一応)平和な世の中では、
より優れた仕事をした者が、
多くのお金を得るようになっている。
例えば、
医師は、
患者の病気やケガを直し、
世の中に貢献する仕事であり、
専門の知識や判断力を必要と
するため、
より優れた仕事をする者と
みなされ、
比較的お金持ちになる傾向がある。

これは、より優れた仕事をする者が
より富の配分を受ける
分かりやすい例である。

AIの登場で富の分配の方法が変わるか

そこで拙者が気になっているのは、
AIの存在である。
もし、AIが発達して、
医師が不要になったら・・。
その他、
薬剤師や教師、
エンジニア等の代わりを
AIが果たすようになったら・・・。

どうやって、
富を配分するのであろうか。

故ホーキング博士が、
AIの発展と富の配分の結びつきに
着目したのは、
さすがの慧眼だと思う。

面倒な仕事や難しい仕事は
AIに任され、
人々には、平等に資源が配分され、
みんなが遊んで暮らせるように
なるのが、最も良いストーリーである。
しかし、
AIが発達し、
人間の優れた仕事に価値が
なくなった場合、
仕事の価値による富の再配分は
出来なくなるのみならず、
人と人が助け合う必然性もない。

また、地球の総資源は、
平等に分け合うには足りないのでは
ないだろうか。
このため、共産主義は失敗したのだ
と思う。
(詳しくは、共産主義はなぜ失敗したか。ジャガリコの分け前から考える参照。)

AIの発達で、
仕事により、
お金を得ることが難しくなる前に、
資産を確保しておく必要が
あるかもしれないなぁ
などと、ぼんやり思う今日この頃
である。

ABOUT ME
ヘーシロー。
地方大卒。エンジニア歴20年近いオジ。
最初の職場はブラック。
長年の忍耐を経て、
ブラック脱出を決意。
就職先の影も形もない状況で浪人する。
ブラック脱出後、メーカーや商社で、
自身の英語と技術知識に自信を持つ。
リスクをとっても
ブラックからは脱出すべきと確信。
リスクをとる個人が増えることを願い、
技術記事やキャリア形成、
英語について、
思うところを発信する。
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